先週木曜日の日経新聞に掲載されていた記事です。

埼玉県中小企業診断協会が、会員の中小企業診断士約500人に、
会長名義で一通の文書を送ったそうです。

文書のタイトルは、

「補助金申請支援について~埼玉県中小企業診断協会の見解~」。

そして、本文には

「診断士の使命は経営者と一緒に考え行動しながら経営力向上を
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
 支援することであり、補助金申請だけの依頼なら断るべきだ」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

との趣旨が書かれていたとのこと。

この背景には、新型コロナウイルス禍で経営コンサルタントの
国家資格といえる診断士が引っ張りだこになっていることがあり
ます。

苦境に立つ中小企業に様々な補助金が用意され、企業や商工団体
などから申請書の作成に診断士が重宝されているのです。

税理士や行政書士などにも声が掛かりますが、前例のないコロナ禍
のなかで経営全般について助言する診断士が注目されているのだと。

しかし、その一方で、

「申請をうまく通してくれればそれでいい。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 補助金が出たら1割相当を払う」
 ~~~~~~~~~~~~~~

などと「成功報酬方式」で依頼をする会社も増えているようです。

もちろん、診断士が補助金を申請して応分の成功報酬を得ることに
法的な問題はありません。

それでも「補助金申請の代行業になっていいのか」と診断士協会の
会長は憤っているようです。

また、

 申請書の柱となる事業計画は経営者自身が考えるべきこと
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 なのに、診断士に丸投げする例も目立つ
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ことに対しても警鐘を鳴らしています。

近年では、事業承継や新規事業、デジタル化対応など、中小企業
にとって複雑な課題が増えるにつれて、経営に関するトータルな
知識を備える診断士の評価が高まりつつあります。

その好機に、報酬につられて申請書の作文に励むだけの診断士が増え
れば、カネ払いの良い企業ばかりに補助金を回すことに加担したと
批判されかねないとの危機感を募られているようです。

 さて、もうおわかりですよね?

これは、私たち社労士業界における「助成金ビジネス」とまったく
同じ状況ですよね。

 補助金というのは、あくまでもビジネスを支援するための「手段」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 として支給されるものであって、補助金をもらうことそのものが
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「目的」になってしまってはダメ
 ~~~~~~~~~~~~~~~

だということです。

助成金も同じです。

 助成金というのは、雇用の安定や労働者の職業能力の向上のため、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 働きやすい職場環境を整備するための施策を実施する会社に支給
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 されるものであって、資金調達の手段ではありません。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

もちろん、コロナ禍で多くの中小企業が厳しい経営状況に置かれて
いることは理解しています。

しかし、だからこそ、これからの経営を真剣に考えてもらう機会に
してもらわなければなりません。

そのための支援策が補助金であり、助成金なのです。

ですから、このような状況にあっても、補助金や助成金の正しい
活用方法を伝えるのが、私たちの役割ではないかと考えています。

こちらのセミナーでは、そんな本質的な話をしております。

 ★社労士のための事業再構築補助金活用セミナー(オンライン版)
http://seminar.zenshuren.net/20210505saikouchiku_online/

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