コロナ第3波の猛威が止まりません。
アフリカやブラジルからも変異種が入ってきているようなので、
今後はさらなる警戒が必要です。
オリンピックも開催できるのか、心配になってきました。
1都3県では緊急事態宣言が出され、飲食店は午後8時までの
時短営業が要請されています。
このままの状況が続くと、今年は「飲食業倒産ラッシュの年」
になると言われています。
では、なぜ飲食業が厳しい状況に追い込まれてしまっている
のかについて、ビジネスの視点から考えてみましょう。
もちろん、在宅勤務や外出自粛によって街には人が減っている
というのが最大の原因です。
ビジネス街では、それが顕著です。
会食や接待がなくなったのも大きいでしょう。
しかし、そんな中でも、
生き残れている店とそうでない店がある
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というのも、また事実です。
これはいったい、どういうことなのでしょうか?
私は、飲食店の明暗を分けているのは「3つの理由」があると
考えています。
第一に、「顧客リスト」が整備できているかどうかです。
飲食店というのは、
店を開ければ顧客がやってきてくれる
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という前提で経営をしているケースが多いと思います。
つまり、「待ちの姿勢」です。
別の言い方をすると、顧客に来てもらうための努力が不足して
いるということです。
「ホットペッパー」や「ぐるなび」などの予約サイトからの
集客に頼ってしまい、顧客リストも整備されていません。
だから、「お店に来て下さい」というメッセージを伝えることが
できないのです。
たとえば、顧客のメルアドやLINEのIDを知っていれば、
「今、コロナでお店がピンチです。助けて下さい」
「8時までの営業ですが、頑張ってますので応援して下さい」
「ランチでも良いので食べに来て下さい」
といったお願いをすることもできるでしょう。
あるいは、お店に来てもらうことができなくても、
「テイクアウト始めました」
「お店の味を通販でお届けします」
といった宣伝をすることもできるはずです。
このような「プッシュ型」の営業をするためには、顧客リストが
整備されていることが絶対条件なのです。
テレビなどでは連日、飲食業の惨状を訴える報道が続いていますが、
私はお店側にも努力が足りないのではないかと考えています。
もちろん、飲食業が大変な状況であることに対しては、同じ経営者
として同情はします。
しかし、文句を言っていても何も変わりません。
できることはすべてやる、というのが経営者だと思うのです。
それと、自粛要請を受け入れない理由として、
「従業員の雇用も守らなければなりませんし・・・」
みたいな言い訳をしている店主もいますが、それは嘘でしょう。
だって、従業員の給料は雇調金で100%補償されているのですから。
むしろ、従業員がいないと収益が得られない労働集約型のビジネス
モデルを見直さなければならないということではないでしょうか?
ということで、これが「2つ目の理由」なのですが、ちょっと長く
なりましたので、この続きはまた明日。