これからの「生き方」や「働き方」を考える際に、キャリアの
世界では、

 「Can(できること)」

 「Will(やりたいこと)」

 「Must(やるべきこと)」

というフレームワークが使われます。

「Can(できること)」というのは、これまで身につけてきた
「知識」や「スキル」のことです。

「Will(やりたいこと)」というのは、自分の「興味関心」や
「楽しいこと(没頭できること)」です。

「Must(やるべきこと)」というのは、外部(社会や家庭内)
で「期待されていること」「求められていること」です。

この「3つの輪」が交差するところで、今後のキャリアを
考えていくのが良いとされています。

さらに、先日ご紹介したこちらの書籍では、

 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
 (八木仁平著/講談社)

この「Will(やりたいこと)」の部分を、

 ・好きなこと(何をやるのか?)

 ・得意なこと(どうやるのか?)

 ・大事なこと(なぜやるのか?)

の3つに細分化しています。

そして、まず最初に考えるべきことは「大事なこと」、
すなわち「自分の価値観」に気づくことであると説いています。

たとえば、あなたが

 これからの事務所経営をどのようにするべきなのか? 
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ということについて考えるとします。

上記のメソッドによると、あなたが社労士として「やりたい
こと」というのは、「好きなこと」と「得意なこと」を組み
合わせて導き出すことができます。

たとえば、

 ・好きなこと・・・人から感謝されること

 ・得意なこと・・・最新情報を収集すること

ということであれば、

 ・やりたいこと・・・助成金ビジネス

ということになるのかもしれません。

今年は雇調金によって助成金ビジネスが大いに盛り上がり
ましたし、社労士の知名度も飛躍的に向上しましたからね。

また、「タダで貰えて返済の必要のないお金」を受給して
あげることで、クライアントからも非常に喜ばれます。

そんなあなたにとって、助成金ビジネスというのはまさに
「天職」といえるものかもしれません。

しかし、あなたが「やりたいこと」が助成金ビジネスだと
しても、それが「本当にやりたいこと」かどうかについては
もう少し検討が必要になります。

なぜなら、「やりたいこと」と「大事なこと」が相反する
ことがあるからです。

たとえば、助成金の不正受給の問題です。

あなたは社労士として(人間として)「違法行為は絶対に
すべきではない」という価値観を持っていたとします。

その場合、法定帳簿が整備されていなかったり、残業代が
きちんと支払われていない会社から、助成金の申請依頼が
あったらどうでしょう?

実際に、助成金ビジネスをしているとこのような会社から
の依頼も多いのはご存知の通りです。

このような場合、あなたの中で「やりたいこと」と「大事
なこと」がケンカをしてしまい、混乱が生じることになり
ます。

だからこそ、あなたにとって「大事なこと」を明確にして
おくことが重要になるのです。

これは別の言い方をすれば、「社労士としての在り方」を
確認する作業でもあります。

誤解を恐れずに言えば、助成金を受給するための「テクニック」
というものはあります。

今年のような「特別な状況」になると、雇調金の申請だけで
ウン千万円稼いだなんて景気の良い話も聞こえてきますので、
あなたの心が揺れる気持ちも理解できます。

しかし、その「ノウハウ」があなたの「大事なもの」に反する
のであるのなら、やめておいた方が良いということです。

これからは、「やり方」よりも「在り方」が問われる時代に
なるからです。

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