昨日は、労働トラブルを「予防」するためには、トラブルを
引き起こしている「原因」を探る必要がある、という話を
させていただきました。
そして、私が考えているその「原因」とは、以下の2つである
こともお伝えをしました。
(1)労働契約に関する知識不足
(2)働くことについて学ぶ機会がない
この2つの「原因」を取り除くために必要とされる役割(職業)
が「労働契約エージェント」なのです。
「労働契約エージェント」の具体的な活動内容については、
こちらのセミナーでご紹介をさせていただきます。
★出版記念オンラインセミナーへのご参加はこちら
http://seminar.zenshuren.net/20201126shuppan/
さて、私たち社労士の本来の役割は労働トラブルを「予防」
することであることは、繰り返しお伝えをしてきました。
しかし、クライアントに対してきちんと「予防法務」の指導が
できるためには、ひとつ重要なポイントがあります。
それは、
もし、労働トラブルが起きてしまった場合には、
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会社(社長)にとってどのような悲惨な状況になるかを
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いかに「臨場感」を持って伝えることができるか?
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ということです。
たとえば、あなたは
・労基署の調査が入って「未払い残業代」の指摘を受けたら?
・解雇した社員が労働組合に駆け込んだら?
・社員からハラスメントで訴えられたら?
・ハラスメントを受けて「うつ病」になったと言われたら?
・突然、「退職代行会社」から連絡があったら?
・採用した社員に「てんかん」の持病があることが判明したら?
といった「悲惨な事例」をいくつ知っていますか?
もちろん、教科書的なケーススタディーではなく、現場で発生した
「リアルな事例」です。
経営者に対して「予防法務」の話をする場合、
「法律で決まっていますので守らなければいけません」
と言ったところで、あまり効果がないのはあなたもご存知のこと
だと思います。
しかし、
「もしトラブルになった場合には、こんなに悲惨なことに
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なってしまいますよ。実際に私の顧問先では・・・」
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と話をした方が遥かに説得力があるはずです。
ですから、あなたが「労働契約エージェント」として活動して、
労働トラブルを予防しようとするのであれば、「生のトラブル
事例」をできるだけたくさん経験しておく必要があるでしょう。
ちなみに、私たちは労働法専門弁護士の岡崎先生の指導の下、
毎月研究会を開催して、トラブル事例を共有する活動を行って
います。
★労働法務アドバイザー協会(労働法務実務研究会)
https://www.roudou-adviser.com/index.html
次回の会員募集は来年1月を予定しておりますので、
労働契約エージェントを目指す方はぜひこちらの研究会にも
ご参加下さい。