ご存じの通り、コロナの影響で飲食店は非常に大きな打撃を受けて
います。

居酒屋などは夜の営業時間が制限されるようになっていますので、
どの店も大幅な売上ダウンに見舞われています。

「失われた売上」を挽回するために、お昼のランチ営業をしたり、
テイクアウトやデリバリーを積極的に行うなどの対策を講じて
います。

しかし、ランチ営業というのは原価率が高いので、売上をあげる
ことはできても利益にはあまり貢献しないのではないかと案じて
おりました。

そんな中、先日テレビを見ていたら、

 昼の時間帯にかき氷を提供して大繁盛している居酒屋がある
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というニュースを報道していました。

連日の猛暑によって、その居酒屋には涼を求めて多くの人たちが
来店をしていました。

店内は外回りのサラリーマンや若い女性などで満席状態。

インタビューに答えていた人は、

 「これは居酒屋のクオリティじゃない!」

と絶賛していました。

オリジナルの自家製シロップにフルーツをふんだんに使った
かき氷は、本当においしそうでした。

ただし、単価は1500円とちょっとお高めです。
それでも、あの繁盛ぶりです。

ビジネス的に考えても、ランチ営業をするよりも競合が少ない
ですし、何よりも利益率が高いので素晴らしいモデルだと思い
ました。

でも、私はその番組を見てこう感じました。

 今は良いかもしれないけど、これで本当に大丈夫かな?
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もちろん、多くのライバル店と同じようにランチ営業をするの
ではなく、「かき氷」に目をつけたのは素晴らしいアイデアだと
思います。

利益率も高いので、お店の収益にも貢献するでしょう。
でも、所詮これは一時しのぎの対策に過ぎません。

暑い夏の時期が過ぎてしまえば、来店者はあっと言う間に少なく
なってしまうでしょう。

しかも、対象としている顧客が微妙にずれています。

本業が居酒屋ですから、そのお店のメイン顧客はオジサン世代の
サラリーマンです。

一方、昼間にかき氷を食べにきているのは圧倒的に女性客が多い
のです。

彼女たちが夜になったらその居酒屋に来るかというと、残念ながら
その可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

このように考えると、この居酒屋が行った対策というのは短期的
には成功するかもしれませんが、中長期的に考えるとどうなのか
という疑問が残りました。

このお店が大幅に事業コンセプトを見直して、ターゲット顧客を
サラリーマンから女性客に変えるというのであれば話は別ですが。

でも、こういうことって、私たちもやってしまいがちです。

たとえば、今は雇調金の申請ニーズが高いので、顧客から言われる
ままに雇調金の申請手続を受託してしまうというケースも同じです。

雇調金の申請というのは、いつまでも続くものではないからです。

このような「落とし穴」に陥らないためにも、事務所コンセプトを
明確にして、そのコンセプトに基づいた商品・サービスを提供する
必要があるのです。

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