このところ、「開業ネタ」についてお伝えをしております。
「開業ネタ」とは言いつつも、実は中堅・ベテランの方々にも
多少なりとも「気づき」を得ていただけるような話を盛り込んで
いるつもりです。
ですから、そのような視点でもお読みいただければ幸いです。
昨日は、
税理士事務所内で社労士事務所を開業する
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ということについてお伝えをしました。
税理士事務所内で開業する最大のメリットは、
「顧客の紹介をしてもらえること」
にあります。
しかも、「税理士事務所の信用」を借りて商談を進めることが
できるので、成約率がとても高い(ほぼ100%?)という事実も
見逃せません。
もちろん、こうしたメリットは非常に魅力的ではあるのですが、
実は税理士事務所内で開業することのデメリットもあるのです。
これはメリットの裏返しになりますが、
税理士事務所から紹介された案件は断ることができない
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ということ。
このような話をしても、もしかしたらあなたは
「顧客をたくさん紹介してくれるのだから仕方がない」
と思うかもしれません。
しかし、以下のような条件がついていたとしたらどうでしょう?
・税理士事務所の顧問先なので安い料金で受けざるを得ない
・無理難題を押し付ける面倒な顧客も断ることができない
・顧客とトラブルになると税理士事務所からクレームが入る
もちろん、このようなことは税理士事務所からの紹介案件に
限ったことではありません。
紹介営業というのは人間関係がベースになっていますから、
少なからず紹介者の「顔」を立てることは必要になります。
しかし、物事には「限度」というものがあると思います。
たとえば、所長であるあなたの「報酬(給料)」まで税理士
事務所に決められてしまうとしたらどうでしょう?
これでは、
税理士事務所に併設した「社労士事務所の所長」なのに、
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実際のところは「税理士事務所の職員」と同じ立場
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ということになってしまいますね。
つまり、税理士事務所内で社労士事務所を開業するというのは、
税理士事務所に雇われた税理士事務所専属の社労士になる
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ということなのです。
オイシイ話の「裏」には、必ず「闇」が隠れているものです。