このところ、「開業ネタ」についてお伝えをしております。
これまで、
「実務を学ぶために社労士事務所に勤めるべきか?」
「社労士事務所に務めることの弊害」
「社労士事務所に勤めるのであれば商談ノウハウを盗め」
といったことについてお話をしてきました。
本日は少し視点を変えて、
税理士事務所内で社労士事務所を開業する
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ということについて考えてみましょう。
少し前から、税理士事務所が社労士を雇い、税理士事務所内に
社労士事務所を併設するケースが増えてきています。
その背景には、フィンテックなどの影響によって税理士事務所の
経営も厳しくなっているという事情があるのでしょう。
これまで税理士の顧問先で社労士業務が発生した場合には、
知り合いの社労士に紹介をしていけど、
紹介するより自分の事務所で受けた方がいいんじゃね?
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ということなのだと思います。
そこで、税理士事務所では、一般的な社労士事務所よりも高い
給料を出して社労士を雇うケースが見受けられました。
あるいは、税理士事務所内で開業をさせるというパターンも
あります。
その場合は、売上をあげるというよりも、「お抱えの社労士」を
持つことで、顧客へのサービス向上を図ることが目的のようです。
たとえば、助成金についての問合せに対応するとか。
では、「税理士事務所内で社労士事務所を開業する」というのは、
実際のところどうなんでしょう?
もちろん、メリットはあります。
それは、何と言っても顧客を紹介してもらえることです。
ちょっとした税理士事務所であれば、200~300社位の顧問先は持って
いるでしょうから、そこから発生する社労士業務は数えきれないほど
あります。
ですから、自ら顧客開拓をしなくても、次々と紹介案件がやってくる
はずです。
社労士で開業する際の一番の不安は顧客開拓でしょうから、これは
非常に大きなメリットになります。
たとえば、「新しい助成金」などを税理士事務所の顧問先に案内して
もらえば、かなりの件数の問合せがあるはずです。
何と言っても、「税理士事務所の信用」を使って営業できるわけです
から、成約率もかなり高いでしょう。
このように、税理士事務所内で開業するというのは魅力的に見える
かもしれませんが、実は「落とし穴」もあるのです。
明日は、そのことについてお話をしましょう。