このところ、「開業ネタ」についてお伝えをしております。
昨日は、
「実務を学ぶために社労士事務所に勤務するべきなのか?」
というテーマについて、私見を述べさせていただきました。
この件について、あなたはどのようにお考えになりますか?
私の考えは「NG」であることは昨日お伝えしましたところですが、
本日は
社労士事務所に勤務することの「弊害」
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について考えてみたいと思います。
これは、実際に社労士事務所に勤務してから開業された方から
聞いた話ですので、間違いない情報だと思っています。
しかも、一人だけではなく、複数の方から異口同音に同じような
お話を聞きました。
それは何かと言うと
「勤務していた事務所のやり方が当たり前だと思っていた」
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ということです。
その人たちは、社労士試験に合格をしてゼロから実務を学ぼうと
思って社労士事務所に入ったわけです。
だから、社労士業界に入って最初に教えてもらった仕事のやり方が、
業界のスタンダードだと勘違いをしてしまったのでしょう。
それはまるで、アヒルのヒナ鳥が最初に映った動く大きなものを
親鳥と認識してしまうのと同じように・・・。
たとえば、以下のような「思い込み」をしていた人たちがいます。
「給与計算を受託した場合でも賞与の計算は無料でやっていた」
「助成金業務は成功報酬でやるべきだと思っていた」
「顧問料はあまり高くしない方が良い」
「顧問先だからという理由で何でも無料で対応をしている」
もちろん、あなたがその先生のことを心の底から尊敬していて、
「あの先生のような社労士になりたい」
ということで師事しているのであれば、その先生のやり方を
完コピ(完全コピー)するのは悪いことではありません。
しかし、その事務所に入った理由が「実務を学びたい」という
ことだけだったとしたら、そのやり方を盲目的に信じることは
危険だと言わざるを得ません。
しかも、これからは社労士業界も大きく変化していく時代です。
いつまでも「過去の栄光」や「古い価値観」に囚われている
事務所に入ったところで、もはや学ぶべきことは何もないかも
しれません。
しかし、実務を学ぶために社労士事務所に勤務する「弊害」は
これだけではありません。