事務所の戦略には、
「商品(サービス)」×「顧客対象」の組み合わせ
によって、以下の4つの方向性があります。
「既存の商品」×「既存の顧客」= 既存深耕
「既存の商品」×「新規の顧客」= 新規(顧客)開拓
「新規の商品」×「既存の顧客」= 新商品開発
「新規の商品」×「新規の商品」= 新規事業
これまで、「既存深耕」「新規(顧客)開拓」「新商品開発」の
3つの戦略についてご説明をさせていただきました。
次のテーマである「新規事業」のお話をする前に、これまでの
ところを少し整理しておきましょう。
まず初めにあなたがやるべきことは、は「現状のビジネス」を、
「商品(サービス)」と「顧客」という組み合わせによって、
きちんと定義をすることです。
これを「事業ドメイン」といいます。
しかし、この「事業ドメイン」が明確になっていない人がとても
多いと感じています。
私はこれまでずっと、
社労士ビジネスを取り巻く環境が大きく変化しているので、
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今後の事務所戦略を見直さなければならない
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という話をしてきましたが、そもそもの「現在地(事業ドメイン)」が
はっきりしていなければ、どのような「方向」に向かうべきなのかも
わかりません。
そのためには、既存の「顧問先一覧表」を作成するのが一番です。
そして、次に取り組みべきことは、顧問先との「値上げ交渉」です。
つまり「既存深耕」です。
これはあなたが決断すればすぐに取り組むことができることですから、
「今すぐ」やっていただきたいと思います。
新しいことを始めるためには、「足元」をしっかりと固めておかなければ
なりません。
2~3社だけでも値上げ交渉に成功すれば、月額5~10万円の売上アップに
つながるはずです。
「新規開拓」や「新商品開発」に取り組むのはそれからです。
繰り返しになりますが、「既存顧客の整理」をせずに、新たな戦略に
取り込もうとしても絶対にうまく行きません。
なぜなら、どこかで必ず「自己矛盾」に陥ってしまうからです。
あなたは「新しい戦略」に従って「高額顧問契約」の獲得を目指そうと
しているのに、その一方で古くからの顧客には「面倒な仕事を低価格で」
引き受けてしまっている。
これでは、「言っていることと、やっていることが違う」でしょう。
そんな状態に、あなたは耐えられなくなってしまうのです。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」で、結局は「あぶはち取らず」に
終わってしまうなんてことになりかねません。
ここまでのことをやってから、「新規開拓」や「新商品開発」のことを
検討して下さい。
どちらの「戦略」を選ぶにしても、重要なことは「顧客視点」で考える
ことです。すなわり
あなたの提供する商品(サービス)が
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「誰の」「どんな悩み」を解決することができるのか?
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なぜなら、ビジネスというのは「顧客」と「商品」がマッチしなければ
成立しないからです。
これって、本当にメチャクチャ大事なことですからね!