これまで、「社長とビジネスの話をする方法」についてお話を
してきました。

そのためには、「決算書」が読めるようになりましょう、という
こともお伝えしました。

でも、難しく考える必要はありません。

社長と決算書の話をするには、まずは損益計算書がわかればOK
だからです。

この簡単な計算式を頭に入れておくだけで大丈夫。

 「売上」 - 「経費」 = 「利益」

ただし、損益計算書では「5つの利益」が記載されているので、
それらの違いについてはきちんと理解をしておくこと。

その中でも「本業での儲けを示す指標」がである「営業利益」が
ポイントになるということでした。

助成金の「生産性要件」を計算する上でも、「営業利益」が基準に
なっていますからね。

しかし、「損益計算書」というのは、あくまでも「ある事業年度
(1年間)」における「お金の出入り」と「最終的な残り(利益)」
を表したものにすぎません。

たまたま1年だけが赤字であったとしても、これまでの利益の積み
上げ(内部留保)がある会社であれば倒産することはありませんし、
その反対もまたしかりです。

だから、損益計算書を見ただけでは、その会社の本当の経営状態は
わからないのです。

そこで、次のステップでは「貸借対照表(BS)」を読み解く必要が
出てくるのです。

では、「貸借対照表」とは何か?

それは、ある時点における会社の「全財産」を表したものです。

ある時点(通常は決算時)において、

 会社はどんな財産(資産)を持っていて、

 その財産の元になるお金(負債・純資産)はどこから集めてきたか

がわかるようになっているのです。

 「資産」とは、

  会社が集めたお金をどのような状態で持っているのかを表す
  ものです。

  「資産」には、「現金」や「有価証券」などの「流動資産」と、
  「土地」や「建物」「設備」などの「固定資産」があります。

 「負債」とは、

  返さなければならない会社のお金を表すもので、他人資本とも
  呼ばれます。

  金融機関からの「借入金」や「支払手形」「買掛金」などです。

 「純資産」とは、

  株主が会社に入れてくれた資金(資本金)や、利益の積み上げを
  表すものです。

  負債と違い返す必要のないお金で、自己資本とも言います。

  純資産がマイナスであれば債務超過の状態であり、倒産のリスクが
  高いと判断されます。

つまり、「貸借対照表」は以下のような構造になっており、

  「資産」 = 「負債」+「純資産」 

左側(資産)と右側(負債+純資産)が必ず一致しています。

ここでポイントとなるのは、右側にある「負債」と「純資産」の
割合です。

ところで、「負債」と「純資産」を足したものを「純資本」と
いいますが、この「純資本」のうち「純資産」が占める割合を

 「自己資本率」

といいます。

要するに、「自己資本比率」とは、会社が調達した資金のうち、
自己資本(返済の必要がないお金)が占める割合のことです。

この割合が高いほど、会社の経営基盤が安定していると言える
のです。

ちなみに、「無借金経営」というのは「自己資本比率100%」の
会社ことであり、この会社は「資本金」+「利益の積み上げ」
だけで資金の調達しているということになります。

「返さなければならないお金」がないのですから、経営が安定して
いるのは当然ですね。

では、「自己資本比率」を高くするためには、どうすれば良いので
しょうか?

それは、毎年の「利益」を確実に積み上げることです。

ここでいう「利益」とは、「税引後利益」になります。

ですから、会社の財務体質を強化するためには、毎年「利益」を
出し続けて、税金をしっかりと納めて「税引後利益」を大きくする
必要があるのです。

ムダな経費を発生させて、不必要な節税をしても意味がありません。

以上のことから、私は

 経営とはいかに「自己資本比率」を高めながら、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「資産」を大きくしていくのかというゲームである
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と考えています。

このことが理解できてから、つまり貸借対照表が読めるようになって
から、私はビジネスがとても楽しくなりました。

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