昨日は、「釣った魚にもきちんと餌を与えましょう」という話を
しました。
毎月何もしないのに顧問料だけを請求している人にとっては、
耳が痛い話だったかもしれませんね。
「このままではマズイな・・・」
そのように感じた人は、今からでも遅くはありません。
毎月の顧問料に見合った「価値」を届けるようにして下さい。
このような話をすると、社労士の専門分野で何かしなければ
ならないと考えてしまう人が多いのですが、
「どうしたら顧客の役に立つことができるだろう?」
「何をすれば喜んでもらえるだろう?」
という「顧客視点」で考えれば、色々とアイデアが浮かんでくる
はずです。
たとえば、顧問先が飲食店であれば、友人・知人を誘ってそこで
食事をする。
そうすれば、その人たちがリピーターとしてまたお店を使って
くれる可能性もあります。
あるいは、工務店であれば、リフォームを検討している人を
紹介する。
顧問先に賃貸物件を扱っている不動産会社があれば、そこに紹介を
することで、リフォームの仕事が発生するかもしれません。
その他にも、法人を対象としたビジネスをしている顧問先があれば、
ビジネスマッチング(仕入先や納入先の紹介)のお手伝いをして
あげる。
なんで社労士がそんなことまでしなければならないんだ!
あなたはそのように感じるかもしれません。
でも、社労士といえども、ビジネスの視点で考えればサービス業と
同じわけです。
顧客の役に立ってナンボの世界です。
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私の知り合いの税理士さんで、大変ビジネス上手な方がいます。
その先生は、ご自身の事務所主催で定期的に交流会を開催して
います。
そこで、自分の顧問先同士を引き合わせて、ビジネスマッチングを
しているのです。
このような活動を続けることで、実は顧問先の満足度を向上させ、
契約解除の防止を図っているのです。
顧問先同士が取引をすることになり、お互いに良い関係が続くと、
「○○先生のお蔭でよい取引先を紹介してもらった」
ということになります。
そうなると、その先生との顧問契約を解除することはできなく
なってしまうのです。
私は、この方法こそが顧問型でビジネスをしている社労士や税理士
事務所の”あるべき姿”だと考えています。
士業だからといって専門知識だけで勝負するのではなく、顧客視点
でサービスを考えれば、ライバル事務所との差別化はいくらでも
できるものです。