決算書の「バランスシート(貸借対照表)」には、
右側に「負債」・・・資金をどのように集めたのか?
左側に「資産」・・・資金がどのような状態になっているか
が記載されています。
「負債」というのは、「資本金」と「借入金」を合わせた金額
のことです。
「負債」といっても「資金をどのように集めたのか?」という
ことですから、ここには「過去の利益の蓄積」も含まれます。
これが「繰越利益剰余金」です。
つまり、バランスシートの右側は「資金の調達方法」が記載
されていて、それは「資本金」「借入金」「繰越利益剰余金」
で構成されているということです。
一方、左側の「資産」には、「調達した資金がどのような状態
になっているのか?」ということが記載されています。
代表的なものは、「現預金」や「設備」、「不動産」といった
ものです。
だから、バランスシートでは「資産」と「負債」の金額が
ピッタリと合うようになっているのです。
なぜ、こんな話をしているのかというと、別に財務や会計の
難しい話をしたいわけではありません。
私がお伝えしたいことは、「経営」のルールや考え方です。
私は、ビジネスとはいかに「資産」を大きくするのかという
ゲームのようなものだと考えています。
ただし、そこには「絶対的なルール」があります。
それは、「自己資本率」を高くしながら資産を増やすことです。
「自己資本」とは、「負債の部」の下の方に記載されている
「資本金」と「利益剰余金」を合わせた金額です。
「自己資本比率」とは、この「自己資本」÷「負債」という
ことですから、この比率を高めるためには「不要な借金」を
して資産を増やしてはいけません。
しかし、「借金」が悪いのかというと、そうではありません。
なぜなら、手元の資金(自己資本)の範囲内だけで事業を展開
していると、成長のスピードが遅くなってしまうからです。
それでは、変化の速い今の時代のスピードについて行けなく
なってしまいます。
たとえば、あなたが飲食店の経営者で、目の前に「新しい店を
出せば絶対に儲かる立地」があったとします。
しかし、手元にはお金がありません。
でも、そこに店を出せばかなりの高確率で成功することが
わかっています。
そんな時は、「借金」をしてでも店を出すのが経営者です。
もちろん、100%うまく行くかどうかはわかりません。
しかし、リスクを背負って決断するということが、経営者の
仕事なのです。
こちらの講座に参加するかどうかの決断をするのも、社労士
事務所の経営者としての仕事です。
◆労働時間改善コンサルティング講座(オンライン版)
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