開業準備で一番大事なのは、目標を立てること。
適切な目標を立てるためには、理想の事務所をイメージする。
理想の事務所をイメージするために、ロールモデルを見つける。
事務所のコンセプトを作るためには、サービスメニューを考える。
Must、Can、Willの切り口でサービスメニューを決定する。
そのサービスを提供する理想の顧客を考える。
商品(サービス)と対象顧客をマッチングさせる

ここまでお伝えしてきました。

これまでのステップを通じて、あなたが提供する商品(サービス)と
対象顧客が明確になっているはずです。

起業したばかりの会社を対象に社会保険関連の手続業務を提案する

総務部門が手薄な会社に対して給与計算を提供する

採用や社員の定着で悩んで会社に対して助成金の活用を提案する

労務トラブルで悩んでいる会社に対して就業規則の見直しを提案する

こんな感じでしょうか?

繰り返しになりますが、事務所のコンセプトの第1ステップは、

『誰に対して』(顧客対象)
『何を提供するのか?』(商品・サービス)

を明確にすることです。

しかし、これだけでは事務所のコンセプトとしては少し弱いです。

なぜなら、『労務トラブルで悩んでいる会社に就業規則の見直しを
提案する』というのをメインのサービスにした場合、就業規則の
業務しかやっていないという印象を与えてしまうからです。

あるいは、トラブルを抱えている会社しかターゲットにならなく
なってしまうかもしれません。

そこで、メインのサービスを分解して、いろいろな角度から切り口
(訴求ポイント)を見つけます。

就業規則の場合であれば、

・採用
・労働時間
・休日、休暇
・異動
・賃金、賞与、退職金
・安全衛生
・賞罰

といった機能に分解することができます。

ひと口に労務トラブルといっても、さまざまな局面で問題が発生
していることがわかるでしょう。

そうすると、当初考えていたサービスに次のような新しい内容が
追加になってくるはずです。

・採用時の労働条件通知、労働契約締結のアドバイス
・労働時間の設定、労働時間管理のやり方
・休日の設定、有給休暇の管理のやり方
・昇進、昇格、配置転換に関するルール作り
・給与、賞与、退職金の決め方
・安全衛生管理(メンタルヘルス、セクハラ・パワハラなど)
・表彰制度の設計、懲戒処分のやり方

このように考えると、就業規則の作成・見直しをするという業務は

社内ルールを明確にすることで、社員が安心して働ける
職場環境を整備すること

と言い換えることができるかもしれません。

しかし、これだけではまだコンセプトとしては十分ではありません。

なぜなら、たんにサービスの内容を少し言い換えただけで、それを
受けることで企業にとってはどのようなメリットがあるのかが伝わら
ないからです。

たとえば、給与や賞与の決め方や昇進・昇格のルールが明確になれば、
社員のモチベーションは上がるでしょう。

労働時間管理が適切であれば(ムダな残業がなくなれば)、会社の
労働生産性も上がります。

限られた時間内で仕事ができるようになれば、結果として社員の
スキルアップが図れたことになります。

社員のモチベーションが上がり、スキルアップができれば、会社の
業績も向上するに違いありません。

これが会社としてのメリットです。

このレベルまで昇華させることで、ようやく次のような事務所
コンセプトとサービスメニューが出来上がります。

<事務所のコンセプト>

社員が安心して働ける職場環境を整備することで
社員のスキルアップ・モチベーションアップを測り
企業の業績アップを支援する労務管理のプロフェッショナル

<サービスメニュー>

・採用時の労働条件通知、労働契約締結のアドバイス
・労働時間の設定、労働時間管理のやり方
・休日の設定、有給休暇の管理のやり方
・昇進、昇格、配置転換に関するルール作り
・給与、賞与、退職金の決め方
・安全衛生管理(メンタルヘルス、セクハラ・パワハラなど)
・表彰制度の設計、懲戒処分のやり方

『労務トラブルで悩んでいる会社に就業規則の提案をする』という
サービス内容よりも、格段にグレードアップされた感じがしませんか?

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失敗しない社労士開業準備のステップ
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<ステップ1> 開業する理由(目的)を明確にする

<ステップ2> 理想の事務所をイメージする

<ステップ3> 先輩社労士(ロールモデル)を見つける

<ステップ4> サービスメニューを20個考える

<ステップ5> 取り組むべきサービスを見極める

<ステップ6> 理想の顧客について考える

<ステップ7> 商品と顧客のマッチングを考える

<ステップ8> 事務所のコンセプトを決める

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